「　全国平均を下回ってきた本県の子どもの運動能力が向上し、特に小学生に成果が表れていることが31日、県教育委員会が発表した2006年度全国体力テストの県内分のまとめで分かった。小学生（３年生以上対象）の女子は全学年、男子も３、６年生で全国平均以上の結果が出た。

　本県の児童・生徒の運動能力は04年度までは全学年で全国平均を下回っていたが、05年度に小３、小４の女子が初めて全国平均を突破。06年度は高２、高３の女子以外は前年度より向上した。

　体力がアップした理由について県教委保健体育課は「授業内容を改善するなど、各教員が研究した成果が出てきたようだ」と説明。「現在の小学生が高校生になるころには、多くの学年で全国平均を上回れるのではないか」と期待している。

　調査は50メートル走、握力など９項目（小学生は８項目）で行った。全項目の成績を合計した全国平均を100とすると、小６男子は100・１（前年度比０・１増）、小６女子は101・１（同２・３増）。中３男子は98・９（同２・７増）、中３女子は97・７（同２・０増）。高３男子は96・６（同０・５増）、同女子は97・０（同０・４減）だった。

　小６男子の結果を見ると、50メートル走が９・07秒（全国平均８・89秒）、握力 20・92キログラム（同20・19キログラム）、反復横跳び45・９回（同44・９回）。小６女子は50メートル走９・28秒（同９・22秒）、握力 20・02キログラム（同19・46キログラム）、反復横跳び43・69回（同42・１回）。

　50メートル走は小６男女とも全国平均より遅いが、他の項目で好成績が目立った。」